昨年、令和元年10月に文部科学省から「新学習指導要領の趣旨の実現とSTEAM教育について」という内容の諮問及び提言が出されました。

なんだか新しい学習指導要領が出たみたいですね。
ところでみなさん”STEAM教育”ってご存知ですか?
”STEAM教育”とは?
STEAM教育とは、「スティームきょういく」と読みます。
以下の5つの要素を盛り込んだ教育のことを指し、
この言葉の頭文字を取ったものが”STEAM教育”になります。
- S Science(サイエンス) 化学
- T Technology(テクノロジー) 技術
- E Engineering(エンジニアリング) 工学
- A Art(アート) 芸術
- M Mathematics(マスマティクス) 数学
学問として一つ一つは新しいものではありませんがこの要素を教育の軸としていく考えが近年世界中で注目されています。
アメリカでは、2011年にオバマ大統領(当時)が一般教書演説でSTEM教育を国家戦略とし、教育省が実証プロジェクトを推進してきました。
日本でも2020年からプログラミング教育が小学校で必修化されています。

STEAM教育が求められる業界とは
今後は全ての業界においてSTEAM教育が活きてくると考えられます。
これまでの教育では文系科目、理数系科目が分かれており
大学では、先生になりたい人は教育学部、ビジネスを学びたい人は経営学部、プログラミングを学びたい人は工学部といった分かれ方をしていました。
しかし、世の中は凄まじい勢いでテクノロジーが進化しておりテクノロジーを活用しない業界・分野などはほとんどなくなっていくと考えられます。
実際すでに、仕事でパソコンを全く使わない人はあまりいないでしょう。
工事現場のようなところでも今はドローンを使った計測などが進んでいます。
また日常生活においてもスマホのアプリを使った節約や人工知能による音声認識を使っている場面が多くあるでしょう。
つまり、どのような職種についたとしてもSTEAM教育による新しいものを生み出す力は活きてくるでしょう。

10年先では今私たちが思っている重要性よりもさらに必要な教育になっていると思います。
ぜひ、学校に入る前からSTEAM教育について考えてみてください。
STEAM教育ってどうしたらいい?
幼児教育の中にも多く、プログラミングやロボットなどの要素を持った教育玩具が多く出てきています。
ここでは幼児、小学生低学年、小学生高学年、3つのステージにおけるオススメの教材を紹介します。

◆幼児(〜6才程度)
フィッシャープライス プログラミングロボ コード・A・ピラー
このイモ虫ロボットは胴体につながった一つひとつの節が”前に進む”や”音を鳴らす”といった命令が記されています。
この節(命令)の組み合わせを入れ替えて遊ぶことでイモ虫ロボットの動きを変えることができます。
遊びの中でロボットの動きを論理的に思考する力がつき、想像的になります。

◆小学生低学年
micro:bit(マイクロビット)
これは英国のBBCが主体となって作った教育用のマイコンボードです。
パソコンでプログラムを作成し、micro:bitに書き込み遊ぶことができる。
本体には25個のLEDと2つのボタン、加速度センサや温度センサなども内蔵している。
非常にシンプルな作りですが、電気をinputしたり、outputすることも可能で拡張性があります。
そのため、夏休みの課題などで子供の創造性のままにものづくりに取り組むことができます。
プログラミングは「ビジュアルコード」と呼ばれるスクラッチのような言葉を並べることでプログラムを作ることのできるモードと「JavaScript」によるしっかりとしたプログラミング言語を学ぶこともできます。
小学生低学年から高学年まで幅広く遊ぶことができます。

◆小学生高学年
ピッコロボIoT
こちらはArduinoの互換機であるマイコンボードを載せた二足方向ロボットになります。
二足歩行に加え、首回りの駆動と、超音波センサー、人感センサ、光センサを搭載しています。
Wi-Fiにも対応しており、スマートフォンからの操作も行うことができます。
Arduinoの互換ボードを載せているため、汎用的なプログラミング学習に非常に役立ちます。
学習という領域ではなく自作でものづくりを進められる想像力と技術力をつけることができます。

まとめ
プログラミング学習は様々な教室が開かれてどんどん塾のようになっていくと思いますが、
まずは子供が手を動かして楽しめる教育を進めて行けると良いと思います。
また、ものづくりは家庭で親子で楽しむことができる一つのツールだということも忘れず楽しんでいただきたいです。
どのレベルからでも良いので是非試していただきたいと思います。
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